すがたのデザインについて

デザインのお手本|当たり前で、目にも留めないようなものごと。日常を支える控えめな意図や工夫をデザインのお手本にしています。本当に優れたものほど、生活の中に自然と溶け込んでいるからです。そうして、そこから何ができるのか、今更となって何をあたらしくつくるべきなのかを考えています。いわゆる、目新しさとは似て非なるものをつくりたいと思っています。

 

 

つかうこと、つくること|sugataの商品は、手にとる人にとって、つかいやすいものであることを大切にして、かたちを考えています。そして、つくる人にとって、つくりやすいものであることを大切にして、かたちを考えています。心地よくつかうことと、心地よくつくること。それらを両立するものごとの在り方を理想としています。世の中には、物やサービスを受け取るだけの人も、提供するだけの人もいません。デザインにおいて、つかい心地とつくり心地は、等しく大切な要素です。

 

 

ブランド名の表記|なぜ、商品にブランド名を刻印しないのかと、尋ねられることがあります。強いて言えば、そのものが、そのものであることに相応しい佇まいとなるよう考えたとき、ブランド名の表記に頭が向かわなかった、というのが理由です。どうか、ブランド如何に関わらず、ものそのものをご覧になってください。

 

 

態度のあらわれ|身の回りのものごとに対する、態度。ひとりひとりのそれが重なって、すべての関係性はつくられています。ものごとのよりよい在り方について探求すること。デザインとは関係性を調整する手法です。

価格のための工夫|効率よく大量生産された商品は、そのぶん原価と価格を大幅に抑えることができます。そうして私たち一人ひとりに定着した「値ごろ感」に対して、規模の小さなブランドが適正と感じられる価格を実現することは、とても難しいものです。 sugataのデザインは、素材を余すことなく活用するように、そして、できるだけシンプルな工程で仕立てることができるように、考えられています。

デザイナー|染谷 昌宏

 

義肢装具士として、医療用装身具の製作に

従事していた経歴を持つ。独立後、革小物

を主とするブランド「sugata(すがた)」

を展開。その他プロダクトデザインの提供

も手がける。